噛む力と健康について
噛む力だけではありませんが、咬合力(噛む力)はオーラル(口)フレイル(虚弱)の一つの指標となります。
そしてオーラルフレイルは要介護や筋力が低下してしまうサルコペニアなどにも強く影響しています。
このことから噛む力を鍛えることは全身の筋力を維持するためにも非常に重要だと分かります。
なぜ噛む力とサルコペニアが関係するの?
これを見てもらえば分かるのですが噛む力が弱いほど食べられる食品の種類が少なくなりますので、それに伴って栄養素も吸収出来なくなってしまいます。
噛む力が強いほどに生野菜や肉など歯ごたえのあるものも食べられるようになりますからその分多くの栄養を得る機会があるのです。
このように筋力を発揮する際にも最初に咬合力を強く発揮することで顎や頸部の筋肉に力が入ります。
そのことによって体幹などの中枢部に力が入り安定するので下肢や上肢の筋力が発揮されやすくなるのです。重たいものを持ち上げようとすると歯を食いしばりますよね?
こういう理由によって咬合力が弱くなることが筋力低下(サルコペニア)につながっていくのです。
年齢による咬合力の違い
男女ともに年齢と共に咬合力(噛む力)が衰えていきます。
この噛む力は年齢と共に食事摂取量が少なくなり噛む回数自体が減ってしまったり、義歯によって噛みづらくなることからドンドン食事も軟かくなってしまうことも要因の一つです。
それ以外にも義歯を入れてなかったり、義歯がかみ合っていない、もしくは歯が抜けたまま義歯を入れていないなども咬合力が弱くなる原因となります。
加齢に伴い筋力が低下してしまうことは当然ありますが、背景にはこのように噛む力が弱くなって栄養不足になったり筋力発揮が不十分になることがあるんですね。
リタックでは口腔ケア以外にも口腔体操、パタカラ、シャキア法、咬合力訓練、発声練習、唾液腺マッサージ、ペットボトルブローイングなど口腔状態や嚥下能力にかかわる練習も毎回行っていますので、ご利用いただき、一緒に口腔機能を改善して行きましょう。
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