浮腫(むくみ)について

ヘルスリテラシー

浮腫(ふしゅ:むくみ)について

浮腫は主に静脈やリンパ管の水分などが貯留することで生じます

以下に分類方法がありますので、タイプ別で

ピッティングエデマというテストでむくんでいる部分を親指で押して圧痕という跡が残りますので、これが直ぐに戻るのか、中々戻らないのかなどでグループ分けをすることが出来ます。

これらのグループ別に原因や対策がありますので以下に説明していきます。

①のタイプ

全身性で、指で押すとへこんでしばらく元に戻らないむくみの代表例

全身性のむくみを起こす、代表的な病気に、心臓、肝臓や腎臓の病気があります。

心臓は血液の循環を調節しています。

心臓のポンプの働きが低下すると、全身へ血液を上手に送れなくなります。

血液のめぐりが悪くなって水分がからだに溜まり、むくみがあらわれます。

肝臓で作られるアルブミンというタンパク質は、血液中(血清)の総タンパク質の約60%を占め、血液中の水分を一定に保つ役割があります。

肝臓の機能が低下してアルブミンが少なくなると、血液中の水分が血管の外へ出やすくなり、むくみがあらわれます。

腎臓は、からだの水分を調節し、老廃物を尿として排泄します。

腎臓の機能が低下すると、からだの中の余分な水分を尿として排出できなくなり、からだに溜まった余分な水分によりむくみがあらわれます。

②のタイプ

全身性で、指で押しても跡が残らないようなむくみの代表例

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの産生・分泌が低下し、寒がりになる、皮膚の乾燥、汗をかきにくくなる、便秘、むくみ、体重増加、眠たくなるなどの症状をきたす病気です。

粘液水腫(ねんえきすいしゅ)といわれる、指で押しても跡が残らないようなむくみが起こるのも特徴です。

③のタイプ

局在性で、指で押すとへこんでしばらく元に戻らないむくみの代表例

足のむくみでも、飛行機に長時間乗った後などに急に片方の足がむくんだ場合は、要注意です。

深部静脈血栓症、いわゆるエコノミークラス症候群の可能性があります。

同じ姿勢でじっとしていて、水分が不足していると、血液の流れが悪くなり、静脈の中に血のかたまり(血栓)ができてしまい、血管がふさがれてしまうのです。

血栓がつまったほうの足だけがむくむことになります。

こんなときは、すぐに医療機関を受診してください。

④のタイプ

局在性で、指で押しても跡が残らないようなむくみの代表例

じんま疹は、皮膚の一部が急に赤くなり、蚊に刺されたときのようなぷっくりとした境界明瞭な皮膚のふくらみ(むくみ)が急にあらわれる病気です。

アレルギー性のじんま疹は、食べ物、薬、植物(天然ゴム製品を含む)、昆虫の毒素などを原因として、数分から数時間以内に起こります。

 

⑤歩行量の不足による下肢の浮腫

運動を行うと全身の血管は拡張し、筋肉の収縮に伴い血管をポンプする筋ポンプ作用というものがあります。

この作用を用いることで全身の血流が担保されるのですが、歩行量が少なくなると重力で脚に静脈血やリンパ液が貯留してしまいます。

この5つ目の浮腫が実は高齢者で一番多い浮腫のタイプになります。

そのため継続的に歩行練習や散歩をすることは皆さまの健康に欠かせないと言えます。

リタックにはマシントレーニングや体操、ストレッチ以外にも平行棒内応用歩行練習やパーキンソンロードという歩行路も用意してありますのでご利用の際には是非安全に沢山の歩行をしていただきたいと思います。

 

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