関節リウマチについて

2024.09.2

関節リウマチ（Rheumatoid Arthritis, RA）は、免疫の異常によって関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れが生じる病気です。

この炎症は関節だけでなく、目や肺などの全身に広がることもあります。

症状:

・関節の腫れや痛み、こわばりが主な症状です。特に手の指、手首などの小さい関節から症状が出ることが多いですが、肘や膝、足首などにも影響を及
ぼすことがあります。

・こわばりは朝に起こることが多く、関節の痛みやこわばりで握力が弱くなることもあります。

・関節の変形も特徴的で、手の指が小指側に傾いたり、足の親指が内側に曲がったりすることがあります。

診断:

・血液検査、レントゲン検査、CT検査、MRI検査、超音波（エコー）検査などが行われ、診断がつけられます。

治療:

・治療の目標は、腫れている関節をゼロにして、関節の破壊を防ぐことです。幸い、効果のある治療薬が多く開発されており、関節の腫れや痛みのない状
態（寛解）を持続できるようになっています。

・免疫を抑える薬（DMARDs）、生物学的製剤（注射や点滴）、ステロイド薬、NSAIDs（一般的な痛み止め）などが使用されます。

最近のリウマチはどんな状況なの？

昔はリウマチと言えば関節を保護するための愛護的可動域訓練と小関節をあまり使わないようにするための自助具の提供が多かったのですが、最近では関節破壊を抑制する薬があるのでリウマチをコントロールすることも出来てきました。

MTXは画期的なリウマチ薬として開発されました。関節破壊される前のリウマチの初期の段階から使用することでそれ以上の進行を抑止しようという薬です。

リウマチの活動性を低減させ小康状態である寛解を目指します。完治とは言えませんが薬が不要になる安定した状態を目指します。

この時に高活動性である場合にはステロイドも使用することがあります。ただしステロイドには副作用も強力ですので医師が判断してリウマチ活動性を低減させるために必要だと判断すれば処方されます。

このようにステロイドの副作用は強力ですので長期間の処方は無いと言われています。

これ以外にも理学療法として運動療法や物理療法で炎症を抑制し筋力を維持増強することも重要です。

歯周病菌は血管内に入ると全身に炎症を引き起こし心臓病や糖尿病のリスクを上げてしまいます。

これは関節リウマチにも同様に関節炎を助長しますので口腔ケアをしっかりと行っていきましょう。

煙草も炎症を引き起こしますので出来るだけ禁煙していく必要があります。

これらがリウマチ体操になります。

これ以外にも関節の状態が安定していれば散歩もスポーツも出来ますので、リウマチの初期症状の間に受診していただいて健康を手に入れましょう。

リタックではこのようにあらゆる疾患に対して広く対応しています。

またヘルスリテラシーとしてご自宅でも健康に関する情報を活用できるように勉強会を毎回開催しております。