体成分分析とは?
人の体は大きく分けて体水分・タンパク質・ミネラル・体脂肪を定量的に分析し、栄養状態に問題がないか、体がむくんでいないか、身体はバランスよく発達しているかなど、人体成分の過不足を評価することができます。
InBodyは体水分量が他の成分を求める基になるため、分子レベルの分析を採用しており、各成分は次のような役割をします。
体水分
体水分は人体を構成する成分の中で一番多い成分です。体水分は摂取した栄養素を体の細胞に届け、老廃物を体外に排出する役割をしています。InBodyでは体水分を細胞内水分と血液や間質液などの細胞外水分に分けて測定しています。
タンパク質
タンパク質は体水分と共に筋肉の主な構成成分です。タンパク質が不足すると細胞の栄養状態が悪くなります。定期的な運動やバランスの取れた食事を継続して筋肉量が増加すると、体水分とタンパク質が増加していきます。
ミネラル
ミネラルは体重における理想的な割合が他の成分に比べると、とても少ないです。ミネラルは骨を構成する骨ミネラルと、血中に溶け込んでいる骨外ミネラルに分けられます。骨ミネラルは不足すると骨粗鬆症や骨折の危険性が高まります。
体脂肪
体脂肪は多すぎると肥満やメタボリック症候群の原因となります。しかし、少なければ少ないほど良いわけでもなく、ホルモンバランスの乱れや免疫力低下の原因となります。InBodyでは、測定された方それぞれの理想的な体脂肪量を提示します。
BMIの落とし穴
BMIは体重を身長の二乗で除することで算出され、個人の健康状態を評価するために使用される一般的な指標です。 BMIは身長に対する体重の比率に過ぎませんが、その比率で低体重・普通体重・肥満であるかを決定します。
しかし、BMIは臨床現場で広く活用されているにも関わらず、多くの限界があります。身長と体重のみで算出されるため、体重が変化した際に筋肉が増えたのか体脂肪が増えたのかを判断することができません。BMIは体重変化を評価するには不十分な指標で、これだけで体型評価を行うと誤解を招く恐れがあります。
体脂肪率に注目
InBodyが採用するDSM-BIA法では、筋肉量や体脂肪量等の体重を構成する成分をそれぞれ分けて算出することができます。
健康状態をより詳細に把握するためには、BMIだけでなく体重に対する体脂肪量の割合、つまり体脂肪率を確認する必要があります。体脂肪率は高すぎても低すぎても良くありません。体脂肪率が高い状態は肥満や生活習慣病の原因に、体脂肪率が低い状態は免疫不全やホルモンバランスの乱れの原因となるためです。
InBodyで提供される体脂肪率の理想値は、男性15%(標準範囲: 10-20%)、女性23%(標準範囲: 18-28%)です。この標準範囲から大きく外れないよう、適切な筋肉量と体脂肪量のバランスを維持しましょう。
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Inbody430の特徴
60秒測定
筋肉・体水分・体脂肪などを約60秒で測定します。複雑な操作は必要なく、痛みや不快感もありません。装置に乗って電極を握るだけです。
統計補正の排除
InBodyは性別や年齢などの統計的な情報で体成分の結果を補正しません。身長・体重・インピーダンスのみに基づいて体成分を算出します。
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Inbody430の測定方法
- Step 1
- InBodyの電解ティッシュで手の平と足の裏を拭きます。電解ティッシュを使用することで伝導性が高まります。
- Step 2
- 素足になって体重計に乗ります。かかとを丸い電極に合わせてください。
- Step 3
- 測定者のIDと個人情報を入力します。IDを入力すると測定結果が保存されます。
- 個人情報の身長と性別は省略することもできます。次に「確認」ボタンを押して測定を開始してください。
- Step 4
- 手電極を握って親指は丸い電極に当ててください。
- Step 5
- 腕をまっすぐに伸ばし、体に接しないようにします。測定中は正しい測定姿勢を維持しながら、動いたり、喋ったり、笑ったりしないでください。測定が完了すると、結果用紙が印刷されます。