当社の名称であるRe-TAC(リタック)Rehabilitation Trial Analysis Company(リハビリテーション トライアル アナリシス カンパニー)の略になります。

社名の意味はリハビリテーションを試行分析する会社となります。

代表である私は理学療法士として長年、臨床研究をして回復期から生活期まで幅広く働いてきました。

リハビリとは科学的根拠に基づく治療(EBM;evidence-based medicine経験に基づく医療(EBM;experience-based medicineを中心として効果的で再現性の高い治療を行うことが求められます。また最近では、物語りと対話に基づく医療(NBM;Narrative Based Medicine)という概念も浸透しつつあります。これは、病気や障害だけでなく、利用者の個人の背景や人間関係を理解し、その人の抱える問題を全人的(身体的、精神・心理的、社会的)にアプローチしていこうとする考え方です。

このEBMとNBMを組み合わせると、どうなるでしょうか?

高齢者は身体が衰えて外出機会が減少し社会とのつながりが希薄になっていくことが多いです。人と人との交流は精神的にも鬱(うつ)を抑制し毎日に生きがいを与えてくれます。

それには、外出して移動する能力や会話する能力、美味しく食事を食べる能力が必要です。将棋教室や、生け花教室、パークゴルフや登山など様々な背景が皆様にはあります。

こういった個人の物語を紡(つむ)いでいく事が一つ目の目標となります。

次にEBMです。歩くためにはバランス能力や筋力、心肺機能など多くの機能が必要です。

筋力は過負荷の原則や漸進性の原則という筋肉が発達するためのルールがあります。例えば連続で14回以上のマシンの反復運動が出来れば重さを5㎏増やすというように設定していきます。

バランス能力には足の指の機能が必要なので指の体操を行ったり、荷重(体重をかける)時間を増やすことで平衡感覚が向上する事が分かっています。

そのためその人に必要な1日の歩数量などを指導していきます。

 

これらのデータを機械で測定し皆様に分かりやすくお伝えし健康増進を図っていきます。

そこで、一番大切なのは評価と治療⇒再評価と状態の変化に合わせたリハビリを進めていくことです。

当社の想い

私どもの理念は『地域の方が自分らしく住み慣れた場所で住み続けることをサポートします』

リハビリとは権利を取り戻すという意味です。これはどういう意味かと言うと、高齢になり障害やフレイル(虚弱)もしくは認知症などによって、今まで自分で出来ていたことが出来なくなってしまう事が増えていきます。この『自分で出来ることを自分で行う権利』を取り戻すという意味になります。

そのため、リハビリの『主役は利用者様ご自身』です。

私たちは皆様の物語を紡いでいくため、また健康を増進するための取り組みを全力でサポートしていきます。

また、医療保険の適応期間は限られており、その後の機能回復の可能性があってもリハビリが提供できなくなった方もいらっしゃると思います。

当社ではそういった『リハビリ難民』の方にも長期的なスパンで回復できる適切な機能訓練や治療を提供していきます。

当社のこだわり

当社のこだわりの一つに『ヘルスリテラシー』というものがあります。

ヘルスは健康を意味し、リテラシーは知識を活用する力を指します。

情報化社会で知識が豊富な方は増えていますが、その知識を有効に活用するためには実際に行動し習慣化する必要があります。

当社のデイサービスでは運動機械だけでなく、食事や姿勢、日常の生活習慣などに関する情報も提供していきます。

是非、その情報を家に持ち帰っていただいて、ご家族皆さんで健康づくりに取り組んでいただければと思います。

当社はリハビリ特化型デイサービスであり半日型のデイサービスとなります。半日型は午前の部と午後の部に分かれており、その分利用金額を抑えることが出来ます。

大きな特徴としては入浴サービスと食事提供がありません。その分、リハビリテーションの質を担保し密度の濃い時間をお過ごしいただけます。

介護保険には限度額がありますが、半日型は基本料が安いので現在、他のデイサービスや居宅サービスを利用されている方でも一緒にご利用いただきやすいというメリットもあります。

既存のデイサービス以外に本格的に運動や痛みを取りたい方は是非ご利用ください。

また、当社ではリハビリ専門職による評価と治療、パーキンソンロードやリハビリマシンの充実など病院のリハビリと同等の水準を介護保険で提供します。

令和6年度「がんばる介護事業所表彰」の自立支援部門で受賞しました。

受賞内容の紹介

①歩行再建のための取り組み

筋力体重比とストライド長のそれぞれが歩行速度と相関しているかを調べるために測定しました。

これらのことから、ストライド(2歩分の歩幅)が歩行速度に最も影響を与えることが分かりました。

また大腿四頭筋や腸腰筋も歩行速度に影響しておりリタックでの歩行練習にはこのような要素を強化することで歩行速度が改善することが分かります。

測定開始時期の平均歩行速度 0.83m/sec

1年後の利用者の平均歩行速度 0.90m/sec

測定開始時期のストライド0.90m

1年後の利用者のストライド1.03m

このように歩行速度は0.07m/sの改善、ストライドは13㎝改善しました。

これはMCI(軽度認知症)の方の歩行速度低下を7年間分改善させたことと同義となります。

②ヘルスリテラシーを高めるための勉強会

ヘルスリテラシーを高めるために日常生活上の工夫や健康についての勉強会を毎回お客様に提供しています。テーマは毎週変更しており、また見返せるようにHPにも載せています。

リテラシー(情報を活用する)を高めるために、勉強会の内容は分かりやすさと専門性を両立するために図説、イラスト、動作を組み合わせて行っています。

③インボディでの体組成計測

定期的に行い、生活習慣指導や栄養指導、運動指導などを行っています。体水分の組成とむくみ量なども出ますので、むくむ原因や必要なタンパク質量の説明なども行いフィットネススコアという体重に対する体脂肪量の比率で健康度を数値化しているのでそれを経時的に比較しています。

④利用者の方への個別性の高いリハビリをするために、医療情報提供書などを頂いて、疾患別のリスク管理も行っています。

筋ジストロフィーや心不全、脊髄小脳変性症などの難病にも対応できるようになっています。(カルボーネン法や重錘負荷、弾性緊縛帯、呼吸介助や体位排痰法など)運動器、呼吸器、中枢神経、循環器疾患に対してのリスク管理や運動負荷設定、動作指導なども行っています。必要に応じて、連絡帳にかかりつけ医に確認して欲しい内容を記載して受信時に確認してもらうことで安全を確保して実施しています。ケアマネージャーには変化があることを詳細にモニタリングで伝達しており、緊急に伝えることは電話して内容はノートで記録しています。このように本人、家族、ケアマネ、医療機関との連携をしております。

今後もご利用者さまにより良いサービスを提供していきます。