二重課題について知ろう
この夫婦の写真をみていると夫が妻にコーヒーを運んでいます。
この時に『コーヒーを運ぶ』(こぼさない)と『歩く』『会話する』という3つのタスク(課題)をこなしています。
写真ではドュアルタスクと書いていますがマルチタスク(複数の課題)ですね。
このようにいくつかの課題を同時に遂行する能力を鍛えることが認知症予防や転倒予防に重要なのです。
リハビリ場面での二重課題
この様な場面は実際の病院では無いかもしれませんが、実際に非常に有効な練習です。
まずは歩行能力を鍛えてから徐々に二重課題に推移していくのが良いでしょう。
他にもデイサービスなどではこのような工夫として活用しても良いかもしれません。
二重課題がなぜ有効なの?
転倒する人は複数の課題を同時に処理する能力が低く、歩行だけに気をとられてしまい途中で何らかのタスク(課題)が入ると歩行がおぼつかなくなります。
これにより転倒が生じてしまうのです。
では認知症にも関係しているのは何故でしょうか?
これは二つ以上の動作を同時遂行する際に、ワーキングメモリーという遂行と一時記憶を司る記憶容量があるのですが、これの容量が大きくなるからです。
これにより複数の課題の遂行と一時記憶が両方とも改善するのです。
これはストループテストと言って文字の色を声に出して、できるだけ速く読んでください。
たとえば、「赤」の答えは「青」です。
これも色と形を2つ認識しながら遂行するので2重課題になります。
リタックでは他にも様々な2重課題を用意してありますので、一緒に認知症や転倒予防を図りたい方は是非お越し下さい。
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