めまい症について
めまいにはそれこそ非常に多くの原因がありますので、まずはバランスに関するお話を紹介します
筋肉や眼や内耳などの情報を脳で統合してバランスを保っているのですが、これらの情報のもとになっている感覚器官や統合器官の脳が障害されるとバランス能力が低下してフラフラするのです。
このようにめまい一つとっても非常に多くの疾患が隠れているのです。その中でも比較的多い症例がメニエール病や良性発作性頭位めまい症などです。
メニエール病について知りましょう
メニエール病の原因はずばり「内リンパ水腫(内耳のリンパが増え、水ぶくれの状態)」です。
その根底にはストレス・睡眠不足・疲労・気圧の変化・几帳面な性格などがあると考えられています。
内耳には前述したとおり、①聞こえの細胞が詰まっている蝸牛と、②平衡機能を司る三半規管と耳石器があります。この両方もしくはどちらか一方が強く水ぶくれになるかにより症状が異なります。
蝸牛が強く水ぶくれになれば、めまいは感じず難聴だけを自覚します。水ぶくれが弱ければ難聴を自覚せず、「耳が詰まった感じ」や「耳鳴り」、「音が響く感じ」のみ出現する場合もあります。
反対に三半規管・耳石器が強く水ぶくれになれば、難聴や「耳が詰まった感じ」などは感じず、めまいのみを自覚します。めまいの強さも「グルグル回転する激しい」ものから、「フワフワ雲の上を歩いている感じ」のものまでさまざまです。
めまいの持続時間は10分程度から数時間程度であることが多く、数秒~数十分程度のきわめて短いめまいが主である場合、メニエール病は否定的です。
良性発作性頭位めまい症について知りましょう
何らかのきっかけで耳石が剥がれ落ち、半規管のいずれかに入り込むと、中で耳石が動くことでリンパ液の流動が起こり、その刺激でめまいが引き起こされます。本来、体が回転したときに起こるはずのリンパ流動が少し頭を動かしただけで起こってしまい、回転したような刺激の情報が誤って脳に伝わってしまうのです。ちなみに、半規管は3つあるので三半規管と呼ばれています。
どういう時に起きやすい?
- 長時間寝たきりになったとき(手術後など)
- 長時間同じ姿勢で頭を動かさないとき(デスクワーク、手仕事など)
- 朝起きたとき
- 閉経後(女性)
- 交通事故後など頭に衝撃が加わったあと
- 突発性難聴の後遺症として
過度に怖がって頭を動かさないよりは、可能な範囲でなるべく積極的にいろいろな方向に頭を動かすほうがよいでしょう。頭への衝撃は避けたいですが、頭の位置を固定するような同じ姿勢を長時間続けず、適度に動くことも心掛けましょう。
飲水療法について知りましょう
内耳の中のリンパ液が貯留しむくんでしまうことで起こるメニエール病は、水分を沢山とることで利尿作用を強化し浮腫を軽減しますのでメニエール病に効果的なのです。
また良性発作性頭位めまい症の方にも70%以上に効果があったと言われています。
摂取量の目安は1.5L~2.5Lと言われています。
結構な量で大変でしょうが水分は高齢者ほど体内にため込むのが難しいのでこまめな水分摂取を心掛けましょう。
リタックでは日頃の健康に関しての知識を実際に活用していただく(ヘルスリテラシー)事を大切にしています。
皆様も日頃のお体のお悩みを相談して下さい。
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