パワリハと筋トレって何が違うの?
パワリハについて
そもそもパワリハをご存じない方も多いと思いますので簡単に説明させてもらいます。
パワーリハビリテーションは、筋力強化を目的としたプログラムではありません。
名前にパワーなんてついていますが以外にもパワーをつける運動では無く、マシントレーニングを軽負荷で行い全身各部の使っていない筋を動かします。(不使用筋→使用筋)
それにより、「すたすたと歩けるようになった」というような動作性・体力の改善(神経筋活動の賦活化)、「外出するようになった」といった心理的活動性の改善が得られます。
パワーリハビリテーションが心臓に与える影響は「入浴」より軽く、運動によるリスクはほとんどないといえます。
この入浴よりも軽いというのが重要です。筋トレは筋肉を増大させることが目的ですのでより大きな負荷をかけていく必要がありますが、パワリハは軽度の負荷で良いので身体を動かすこと自体で動作の改善性を向上することが目的です。
このように健康な方から要介護の方まで広く目的別に適応がありますので運動を始める際にはリスクなく開始できます。
筋トレについて
筋トレにつていても説明します。
筋トレの目的は筋力増強と筋肥大(筋肉を大きくすること)です。
これには普段使用している筋力よりも大きな負荷をかけなければいけませんので筋トレはより高度な練習とも言えるかもしれません。
筋トレはパワリハに比べ負担がありますが、その分大きなメリットもあります。
筋肉がつくことのメリット
・代謝が良くなり体温調整の改善
・動作の安定性、速度の向上
・転倒予防・転倒時の骨折予防
・マイオカインというホルモン分泌による内臓の炎症沈静と血管修復
・易疲労性(疲れやすい)の改善
などなど多くのメリットもありますのでどちらが良いかではなくその方に適切な運動があります。
これはサルコペニアという加齢に伴う筋肉量減少を筋トレで改善した画像です。
左側が筋肉が多い人、右側がサルコペニアの人のものです。グレーに映し出されている部分が筋肉、黒い部分が皮下脂肪であり、サルコペニアの人は筋肉が少なく、皮下脂肪が多いことがわかります。
筋肉は「量」も重要ですが、「質」すなわち筋力も重要です。筋肉を増やすだけでなく力をつけるためには、筋トレのような特殊な運動が必要でしょう。
筋力が落ち移動機能が低下した高齢者を対象に1時間程度の運動を週2回行った調査では、1年間で筋肉が5.5%増加しました。運動は継続して行うことが大切なので、比較的取り入れやすい運動を生活の中に取り入れて行うとよいでしょう。特に、下半身を中心に筋トレを行うと、効率的に筋力アップができます。
リタックではパワリハも筋トレも出来るように重量式のマシンを用意しています。油圧式はパワリハに特化していますが重量式は軽負荷にすればパワリハに適切な負荷量にすれば筋トレにも出来ます。
個別性の高い運動を提供するために毎回ピンをセットする必要がありますが、そのぶんその方に応じた負荷を設定できるのがリタックの強みと言えます。
また歩行や動作などでの困っている課題や痛みに対しても負荷量やフォームの指導などもさせて頂いています。
また血圧を上げないためのテンポコントロールを毎回実施していますのでどのような疾患や状態の方でも安心してご利用いただけます。
どんな事でも御相談下さい。
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