転倒について

ヘルスリテラシー

転倒について

「令和元年国民生活基礎調査(厚生労働省)」によれば、高齢者の介護が必要となった主な原因は、認知症、脳血管疾患(脳卒中)、高齢による衰弱と続き、「骨折・転倒」が12.5%を占め、4番目の多さです。

転倒することに対して恐怖感が生じてしまい外出や屋内での移動が消極的になってしまう事も多く転倒予防は高齢者にとって克服すべき必須の課題となっています。

転倒の要因

政府広報オンラインより引用

転倒リスクの要因として加齢による筋力低下、バランス能力の低下、動作の緩慢さなどの要因や、薬による副作用でふらつきや眠気などが生じる事、運動不足による廃用症候群で歩行能力が低下するなどが挙げられます。

国立長寿研究センターより引用

詳細な転倒の要因をみるとこのように様々な理由で転倒が起こる原因がわかります。

転倒に対する危険予知トレーニング(KYT)をしてみましょう

政府広報オンラインより引用

この女性はお茶を運んでいますが転倒に繋がりそうな場面が想像できますよね?

 

想像つきましたでしょうか?

①こたつのコンセントに脚がひっかかりそうですよね

②こたつの下のカーペットがめくれて足先がひっかかるかもしれません

③本や新聞紙がおいてありますね。おぼんで下が見えにくいので踏んでしまったり跨ごうと思って転倒するかもしれません

④廊下とお部屋の敷居に躓くかもしれませんね

このように転倒リスクを下げるためには自分の生活上の動線に危険がないかを予知して対策をとる必要があります。

転倒対策を考えよう

政府広報オンラインより引用

転倒対策を一緒に考えてみましょう。

  1. 手すりをつける
  2. 玄関マットの下には滑り止めを敷く
  3. 靴の着脱のために椅子を置く
  4. 上がりかまちが高い場合は踏み台を置く

このような対策も有効です。

もちろん身体機能に合わせて工夫する道具も変わりますし対策方法も変わってきます。

政府広報オンラインより引用

  1. 手すりをつける
  2. 床に物を置かない
  3. 転倒の原因になる滑りやすい靴下やスリッパは使用しない
  4. 足元がよく見えるよう照明を明るくする
  5. 階段にすべり止めをつける

リタックでは屋内の移動に関してのアドバイスもさせていただきますし、階段昇降などの方法も指導させていただきます。

転倒予防の体操にチャレンジ

国立長寿研究センターより引用

紹介されているのは転倒予防の運動ですがリタックでの運動も歩行再建と転倒予防、筋力強化、バランス強化などの練習もありますので勉強会で学んだ方法を更に個人の能力に合わせてご指導させていただきます。

特にスクワットや片脚立位はやり方を間違えると変形性膝関節症、変形性股関節症、練習中の転倒などリスクもありますので一緒に練習してみましょう。

関連記事

この記事へのコメントはありません。