早く歩くと健康になるんです
2010年に海外で発表された論文ですが、30~55歳 (研究開始時) の女性1万3535人に対して、調査開始時と9年後に歩行速度を調査し、その時の歩行速度と70歳になった時の健康状態の関連を調べたものがあります。
歩行速度が時速3.2km未満のゆっくり歩きの人を「1」とした場合、時速3.2~4.8kmの普通のスピードで歩く人は「1.9」倍、時速4.8km以上のやや早歩きで歩くことができる人に至っては「2.68」倍ほど、若々しく健康であるという『サクセスフルエイジング達成率』が高いという結果がでました。
サクセスフルエイジング達成率とは、がんや糖尿病、心臓病や脳疾患などの大きな病気にかからずに、認知障害もなく健康な状態でいられる率のことを指します。
つまり、速く歩くことができる人は、健康寿命が長いといえるのです。
また、共同生活をしている65歳以上の男女3万4485名を6~21年間追跡調査した海外のデータでも、歩行速度が速い人ほど生存率が高く、遅ければ生存率が低いことが示されています。
65歳の男性を例にとると、秒速1.6m (時速5.76km) で歩行する人の平均寿命は95歳以上、秒速0.8m (時速2.88km) の人は約80歳なのに対して秒速0.2m (時速0.72km) の人の平均寿命は約74歳。この傾向は男女ともに共通しており、歩行速度と平均寿命は比例しているという結果が導き出されているのです。
また、歩くことで大腸がんを予防する効果があることも明らかにされています。「運動不足」のグループの大腸がんのリスクは、「平均運動量」のグループと比べると2倍以上、「積極的に運動」をするグループと比べると、リスクは約4倍になるというのです。歩くことで便秘状態が改善され、老廃物が腸内にとどまらないため大腸がんのリスクが低くなるということが、理由として考えられています。
さらには、1日30分以上、1週間で合計2時間以上の早歩きを行うと、善玉コレステロールが増えるという調査結果もあります。
1週間に3~5時間歩く人は、1時間未満しか歩かない人に比べて、乳がんによる死亡率が50%低くなるという研究報告もされています。
長時間の早歩きをすることは、健康で長生きをするために必要なものなのです。
このように早歩きする事が健康に良いという事が分かっていただけたと思います。
これらはどうして健康につながったのでしょうか?
実は足の筋肉は人体で最も大きく強いのです。
なんせ自分の体重を支えて移動するくらいですから、とてつもない筋肉量です。
そのため足の筋肉は『第2の心臓』と呼ばれるくらい強く運動するたびに筋肉の収縮で足の血管を圧迫し心臓までの循環を改善してくれるのです。
そのため、沢山歩いて足の筋肉が強い方は全身の血液循環が良く健康的だと言えます。
また足の筋肉からは内臓を元気にする『マイオカイン』というホルモンが出るのです。
このように、足を鍛えるのは非常に重要な役割があるのだと知ってもらえたら嬉しいです。
リタックでは下肢の筋トレをを行うマシーントレーニングや自宅で出来る体操を提供します。
楽しく健康的に過ごせるように日々努めていきますので皆様よろしくお願いいたします。
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